痰が絡む
たまに年配の人に言われることがある。
「痰が絡むことが多くなった気がする」
なので、今回は少し痰について考えてみる。
疑問①痰の種類って?
痰と一言で言っても3種類に分けられると考えられる。
・唾液の粘度が増したもの
・気管からの分泌物があがってきたもの
・鼻水がたれてのどに出てくるもの
疑問②痰が出る原因は?
体質的なもので関連付けて考えると
・感冒による身体の免疫反応(異物を体外に出そうと頑張ってる)
・抗コリン作用の薬により唾液分泌低下によるもの(意外と高齢者で薬たくさん飲んでると多い気がする)
・加齢によるもの(免疫力低下、唾液分泌力低下etc)
色や程度問題により判断がかわるだろうけど、あまり気にしすぎるのもよくない。
痰を切るために咳払いしすぎて血痰出したら元も子もないから。
ただ、のどに違和感が続くので、どうしても咳払いして出したくなるのが性ってもんだろう。
高齢の人にこの時期、痰が絡むって言われたら、まずは水分摂取と加湿を勧めます。
呼気から水分奪われるからこそ痰が粘っこくなりやすい。
疑問③痰が絡むときに飲む薬は?
どうしても痰が気になる!そんなときに出てくる飲み薬は
・カルボシステイン
(①シアル酸とフコースのバランスを改善する②ムチンの産生を抑制する)
・アンブロキソール
(①線毛運動の活性化②肺サーファクタントの分泌促進)
(①リソソーム分泌促進作用②漿液分泌促進作用)
が処方せん医薬品では代表的なものだと思う。
エプラジノンとかも去痰薬の内服としてあるけど余り使われない印象。
上記3種はOTCもあるだよな~知られてないけど。
どれがいいかは個別判断だが、アンブロキソールはGEで徐放OD錠があって1日1回ですむから、自分はそれをまず試したいかな。
ほかは1日3回服用しなきゃいけないからめんどくさい。
また、鼻水を抑えるための抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン等)を服用すると、より粘っこくなるみたい。
時間が無いので今日はここまで!
一言で「痰」って言っても奥が深いな。。。