味覚障害
味覚障害についての話し合いがあったので、そのまとめをしておこうと思う。
味覚障害の分類
薬の副作用として味覚障害があるものがある。
味覚障害の副作用を機序で分類すると
①薬の特性によるもの(もともとが苦い、薬が代謝されると苦くなってその成分を感じる等)
②薬の影響で亜鉛欠乏になるもの(亜鉛とキレートを形成し、吸収阻害をおこす等)
③口渇を引き起こした結果味覚障害になるもの(抗コリン作用等)
の3つに分類できると考える。
薬剤性の味覚障害が起きた場合の対応
全てにおいて薬の中止・減量で改善する場合もある(出来れば早めの中止で直る確率up)が、中止できない薬の場合もある。
そんなときの対処法は
①だと苦味を感じたときや薬を飲むときなどに飲水を多くする
②だと亜鉛の多い食事orサプリを摂取(即効性は無いので数ヶ月経過を見る必要あり)
③だと唾液分泌のためのマッサージ等(継続性が微妙・・・)
があげられる。
味覚障害の関連資料
まずは味覚障害の副作用のある薬の洗い出しが必要だが、以下に資料としてURLを置きます。
宮城県薬剤師会HPより
http://www.mypha.or.jp/drug/qa_02.html
PMDAの副作用対応マニュアル(厚生省)より
https://www.pmda.go.jp/files/000145452.pdf
亜鉛とのキレートをおこす薬剤がまとまっている論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/22/4/22_4_465/_pdf
愛媛大学医学部付属病院の薬剤部のDIニュースより
https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/medicine/wp-content/uploads/DINEWS20160801.pdf
調べてると、「冨田寛Dr(耳鼻科医)」という方が日本では権威?
味覚障害の総論に関する論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/85/1/85_1_3/_pdf
調べてて思ったこと
味が感じれるかどうかって、QOLに非常にかかわってくるから、これからは注目の分野だと思う。
食欲は3大欲求のひとつだし!
とりあえず今日はここまで!