金欠薬剤師のブログ

勉強の内容や、ツイッターで話題になってることを自分の考えとともに書いています。

白色ワセリンの比較

f:id:masah616:20181023225004p:plain

病院でも処方されることのある【白色ワセリン】

ドラッグストアやベビー用品店やらいろんなところで売ってます。

それについて考察してみようと思います。

1:ワセリンとは?

日本薬局方には

石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの

と書かれているらしい(byウィキペディアWikipedia))

基本的にはぬりぬりするべたべたする軟膏的なものですね。

 

2:なぜ【白色】ワセリンというの?

基本的にワセリンというと白色ワセリンを指すらしい。

精製を行う前は黄色いが、精製していくと白くなる。

精製した物を指して【白色ワセリン】というらしい。

そして、薬剤師目線で見ていくとそのさらに上を行くのが【プロペト】

コレは眼科用と記載があるので、白色ワセリンより不純物が取り除かれています。

より精製したものの方がいいのかどうかはよく分かりません!

(低刺激になってるというが、白色ワセリンで十分ともいわれてます。)

 

3:使用用途はなに?

【軟膏基剤】もしくは、【皮膚保護剤】として用います。

塗り薬の成分を見ると大体のものに【ワセリン】の記載があると思います。

ワセリンでアレルギーがある人はほとんどいないと思います。

身体に吸収されるものでもありません。

単体で使うと、皮膚の保護になります。

脂の膜で保護している感じで、乾燥を防いでくれます。

赤ちゃんが間違って少量口に入れても問題ないだろうし、使いやすいよね。

 

4:値段の比較をしてみた

やっぱり値段は大切。

Amazonで調べてみました。

【第3類医薬品】日本薬局方 白色ワセリン 500g

【第3類医薬品】日本薬局方 白色ワセリン 500g

 

楽天で調べても大体500gで700-800円くらい。

実は健栄製薬のワセリンでチューブタイプがあって

健栄製薬 ベビーワセリン 100g

健栄製薬 ベビーワセリン 100g

 

 チューブに入って、使いやすいけど、少しお高くなります。

でも、ちょこちょこ使うにはチューブタイプのほうが使いやすいかな?

さらに上に書いたプロペトも売っていて

【第3類医薬品】プロペトホーム 100g

【第3類医薬品】プロペトホーム 100g

 

やっぱりプロペトは白色ワセリンより少し高い感じがあるね。

てか、健栄製薬や丸石製薬って、医者が出す薬と同じ製薬会社じゃないか。。 

 

そして、薬価を見てみる(2018年4月のもの)と

白色ワセリンの薬価:2.15~2.34円/g

ということは、ケンエーのワセリン500gだと1170円になります。

ただ、ここから保険がきいて3割負担。

しかし、診察料やら調剤料やらが発生することをお忘れなく。。。

そう考えるとドラッグストアやネットで買った方がいいかも

 

5:調べてみて思ったこと

プロペトまで売っているのは意外だった!

べたべたするのが嫌いなのであまりワセリンは好きじゃない。

でも、保湿剤としては最高のコスパだと思います! 

製薬会社によって使用感が変わるかも?しれないので、少量タイプを購入して使用感を確かめるのがいいかも。

ものによっては美白成分とか混ざってるのもあるしね!

日本薬局方だからいいものってわけではないと思うんだよなー

ワセリンはコスパと使用感

コレに尽きると思います。

 

とりあえず今日はここまで!

参考資料

ワセリン - Wikipedia

ワセリンとプロペトのちがいについて : デルマな日常〜ちょっと皮膚科な話〜

薬価サーチ2018【薬価検索&添付文書検索】