【第17回 日本薬局学会学術総会】参加記録その2
第17回、日本薬局学会に参加しているので、そこで聞いた話をメモ程度に残してみます。
次は
薬局における感染対策の基本とさじ加減
○高山 和郎(東京大学医学部附属病院 薬剤部)
です。
以下、話の内容。
感染対策が始まったのが1987年くらいで、黄色ブドウ球菌の58%がMRSAというデータが出てから…
診療報酬で感染防止加算ができたのが1996年
感染対策は
【病原微生物を殺す】【感染経路を防ぐ】【宿主への対策をする】
の3点
コロナで区別するのでなく、標準予防策を講じ、特定患者には経路別予防策を行う。
医療に関わるすべての人が対策する必要あり。
湿ったもの(汗を除く体液、粘膜、血液等)は感染性のあるものとして扱う。
経路別感染対策として…
空気感染 N95マスク、陰圧個室
飛沫感染 サージカルマスク、患者は個室orカーテン仕切り
接種感染 個人防護具の使用、汚染部分の清掃消毒
薬局は接触感染対策をやるのが大事だろう。
薬剤耐性菌で多いのが
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
第3世代セファロスポリン耐性肺炎桿菌
第3世代セファロスポリン耐性大腸菌
した2つは【ESBL産生菌】とも言う
感染対策で一番大事なのは手指衛生!
常在菌まで気にせず、通過細菌を減らすのが目的。
今はアルコール消毒がファースト、昔は流水&石鹸がファーストだった。
アルコール消毒のアルコール量、やり方は大事!
方法、手技、量、タイミング、ヘルスケアに気をつけよう。
消毒剤についてもアップデートは日々あるので、注意してね。アルコール以外の成分の推奨とか変わるかも?
薬局でやってほしいタイミングは朝昼夕と患者対応あとかな。
乾燥した無生物表面でも生き残ってる事多いよ!
今後、外来でも自己注射のものの針刺し自己もあるから血液感染リスクあるから注意を。
針刺し事故の対応マニュアルも今後大事かも?
スキンケアは要所要所でいいのではないか。
仕事中は手指消毒だけで、始業、昼休み、終業とかのタイミングでスキンケアを。
すべては丁度いいさじ加減!
聴いた感想は
やっぱり手指消毒が大事!
スキンケアもちゃんとやっていかねば。
です。