【第17回 日本薬局学会学術総会】参加記録その5
第17回、日本薬局学会に参加しているので、そこで聞いた話をメモ程度に残してみます。
今回は
どうする令和6年度調剤報酬改定(令和の時代の薬剤師に期待すること)
○安川 孝志(厚生労働省保険局医療課 薬剤管理官)
です。
今回の医療と介護の同時改定は在宅関連が関係するだろう。
最近、病院から自宅へってことで、伸びてることは間違いない
在宅患者はほぼ介護保険を利用している。
中心静脈栄養加算は今医療だけで介護では算定できないのも今後どうするか…
高齢者介護施設も色々種類があるから、その対応や薬学管理についてどうするかを考える必要ある。
第8次医療計画では、薬局関連の記載大きくなってる。計画のなかでは、無菌、24時間対応などの難しい部分をどう整備するかも分析していく。
医療計画の指標について、都道府県毎の現状把握をして、指標を出していく予定。
入院、外来、在宅にわけて薬剤師の関わり方を考えてるよう。在宅は薬局だけでは完結しないから、その部分の状況を鑑みて考える。
高齢者施設の対物業務はどこまで薬剤師がやるのか…みたいな話もあるから、課題整理が必要と考えてる。
今、薬局では、調剤だけで無く、医薬品販売業全般、情報提供の場であることが薬機法上記載されてる。
中医協でも、薬局が医薬品の供給拠点、地域住民のアクセスの場として機能してほしいと書いてる。
薬剤師へのバッシングはおおいけど、期待値も高く、薬の適正使用(多剤投与、残薬解消)について仕事を期待が一番高い。
医療費適正計画があり、6年に一回見直しがあり、そこに重複·多剤処方への目標値あり。
薬歴の効率化も今後考えていく必要あり。残業理由としても多いし…
薬剤師として薬歴の活用、新しい技術の活用も考えていく必要あり。AIに置き換わる程度じゃだめ。
夜間休日対応している薬局もあるのはわかるが、どこがやってるかわかりにくいから、今後周知のためにどうしていくか考えていく。
医療DXは今後薬局にとってはインパクトが大きいと考えられる。
オンライン資格確認システムはレセプト情報がもとだから、少しラグはありそう。ただ電子処方箋も普及すれば、タイムラグ無く重複確認なども出来るだろう。
お薬手帳について、シールを貼るだけでない活用方法を促すのが今後大事かも。
今後、色んな患者情報をどう活用するかが大事。
業務フローも変化しつつ、対応していってほしい。
DXの診療報酬改定へのスケジュールは年度単位で考えつつ、ずらしすぎるのも良くないから、6/1施行。
薬価は4月、診療報酬改定は6月
今回の施行をやったことでどうだったかは後で検証する予定。
マイナ保険証の意義は引き続きしっかり国民に伝えていく。
薬局における保険証確認は処方箋、マイナ保険証、紙の保険証で確認できればいい。
薬局で声掛けしてくれるとありがたいから、使うよう声掛けお願いしたい。
薬剤師にとってマイナ保険証の普及はメリットになると思うから、国の信頼回復も必要だが、協力お願いしたい。
個人的には…
薬局が個店、大手、ドラッグと別れてて、ややこしい。
大手チェーンで過度な算定や地域医療への対応とかその辺が問題視されてるから叩かれてるのでは?
薬剤師業務は報酬に振り回されず、薬物治療の質の向上に取り組んでほしい。
報酬増には多職種、患者の評価、メリットに対するデータを出してほしい。
中長期的な視点でエビデンス作りを。
薬剤師の業務は時代とともに変化してるから、うまく対応してほしい。
薬剤師業務が目に見えないっていう部分について、実務のについて見える化していってほしい。大学とも連携していってほしい。
感想
国は薬物治療が適正じゃない可能性を考えてて、薬剤師に対応してほしいと思ってるみたい。
結局しごとは薬物治療の適正化!
費用対効果!