たくさん薬を飲んでるけど大丈夫?
久々に祖父母に電話して最近の近況報告などをしていたわけです。
何気ない会話の中で
「この前テレビで10種類以上薬を飲んでると良くないって言ってたんだけど、どうなの?おじいちゃんは7種類くらい飲んでるみたい何だけど。」
と祖母から話を振られました。
最近よく言われている【ポリファーマシー】を取り上げたテレビ番組を見たのだろう。
実際、ポリファーマシーは問題になることが多い。
6種類以上の薬を飲むと、薬物有害性リスクが高まるといわれています。(高齢者薬物治療ガイドラインより)
加算の要件に【減薬】が入るなど、これから本気で考えないといけない事例です。
しかし!薬を減らすことだけが本当に良いことなのか?
いろんなブログやサイトでポリファーマシーについて書いてあるので、詳しいことはそちらに任せます。
・医師が語る、ポリファーマシーとは?医師・薬剤師・患者のコミュニケーションが鍵 | EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報
ジェネリック会社をまとめる協会がポリファーマシーについて情報提供しているってのが意外ですね。(薬を売ることで売り上げ増になる協会であるはずなので)
ここからは私見になります。
参考にするもしないもあなた次第で。
実際のポリファーマシーの原因は
・薬の一元管理不足
・飲み忘れ残薬の蓄積によるもの
・頓服薬のはずなのに、よく分からないし医者が出してるからとりあえず毎日薬の服用
・調子が悪くなったらとりあえず、その専門の先生に診てもらう行動
・〇〇さんがいいって言うから医師に話して出してもらう為の受診行動
現場で働いてると上記のことが原因になるのではないかと思います。
まあ多くの原因は薬の一元管理不足だとおもいます。
実際、お薬手帳を持ってても、突発的にいつもと違う病院にいく時もって行かない人がおおいですから。
また、頓服・調節する必要のある薬を毎日服用していくことで、それによる耐性・依存・不調が起こることも考えられます。
病院も、いろんな科があって、この症状は何科で見てもらうのがいいのか分からないことも多いです。いろんな科に行くことで、気づいたら薬がたくさんに・・なんてこともあると思います。
最後の素人考えで医者に薬を出してもらうのは推奨できません。
開業医の場合、人気商売の側面もあるので、やさしさで「出してあげよう」となる場合が多いと思います。
ただ、実際は1つの疾患をメインで診てもらい、検査後の全身状態改善のため薬が増えていくことで薬の種類が増えてることも多いと思います。
高齢になれば生理機能は落ちるので、補助のため薬で対応していくのが実際のところです。
症状別にいろんな病院にいき、その都度違う薬局で薬をもらい、お薬手帳も一元化せず・・・なんてやっているとあっという間にポリファーマシーの完成となりそうです。
同じ薬効の薬が出てれば不要なのは明確ですが、それ以外だと絶対的な要・不要は神様しか分からないと思います。
薬の減量リスクと副作用に対しての対処療法薬処方のベネフィット比較とか難しすぎる・・・
最初の祖母の回答に対してですが、祖父の性格・病歴・家族既往歴・検査状況などを考慮すると、不要な薬はないんじゃないかなと思いました。
よくポリファーマシーの槍玉にあがるベンゾ系なんて漫然に飲まないだろうし、薬は最低限でいいと考え他科受診を控えているようですし、検査のため他病院へ行きその際に処方が変わることがあると聞いています。
なので、冒頭の祖母に対しての返答は
「たくさんの種類を飲んでると悪さするのは、ちょっと体調が悪くなったからといろんな病院に行って、いろんな薬をたくさん飲んでる場合。おじいちゃんの場合は当てはまらないと思うから、素人判断で勝手にやめたりしないように。もし医師に聞きにくいときは一回私に連絡下さい。」
です。
とりあえず、今日はここまで!
~以下資料~