金欠薬剤師のブログ

勉強の内容や、ツイッターで話題になってることを自分の考えとともに書いています。

妊婦加算について

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【妊婦加算】ツイッターで話題になってるみたいですね。

「何で値段が上がるの?少子化をとめたいんじゃないの?ふざけんな!」

となると思うのですが、ちょっといろんな視点からこの加算を考えてみようと思いました。

ちなみに妊婦加算は『初診時75点、再診時38点』のようです。

3割負担だと初診時約230円、再診時120円くらい?(1点=10円と計算)

 

1:患者(利用者)の視点

負担が高くなるのだから、最悪と感じますね。
それじゃなくても、妊娠中でしんどいし、検診で月1回以上の受診で負担金かかる場合もあるし。。。
妊娠中で仕事をやめる場合もあったり・・・
経済的に苦しい上にさらに負担になるので、きつい。
ただ、その加算をとられてるということは、妊娠中という特別な患者さんとして医者が見ているということでしょう。
その加算を取ってる病院ということは、妊婦に対する治療に関して知識や技能を持っている医者に見てもらうことの出来る病院ということでしょう。
そう考えると少しくらい負担しても知識がしっかりしている人に見てもらいたいと思うのは私だけでしょうか?

 

2:病院側の視点

病院も経営が厳しいといわれている状況なので、積極的に加算を取る必要があるでしょう。
少しでも経営を良い方向に持っていくために患者さんが妊娠していた場合、加算はとるでしょう。
しかもこの妊婦加算どの診療科でも算定可能です。
ちなみに、貼り薬・塗り薬などを使用する場合でも注意が必要です。
湿布なども妊娠後期の安定期でも使用しない方がいい場合があります。
一応それくらい気を使う必要があるのは事実で、どの診療科でも気をかける必要があると思います。
上記の理由から、妊娠中だと分かると、診察しない病院があるのも事実です。
理由として『何かあったときに責任を負うことが出来ないから』
病院として「しっかり患者さんを診て料金を頂く」のか「リスクが高いから他の病院にいってもらう」のかどちらを選択するのは病院の方針でしょう。

 

3:法律を決めた国・政策からの視点

コレは2の最後のほうで書いたことが原因でしょう。

妊娠中でも安心して病院にいける体制を整えるために加算を作ったのだと思います。

妊婦だからという理由で病院をたらいまわしにされたらたまったもんじゃないですよね?

病院として責務である知識のアップデートの足しにしてもらうために新設したんじゃないかなと思います。

実際、医学書とかはめちゃくちゃ高額です。

治療のための標準指針である「ガイドライン」さえ、みるためにお金がかかる場合がありますから・・・

 

4:調べて思ったこと

一律で加算や病院の体制による違いによって負担が変わるのがおかしいのではないか?
実際、やってもらうことは診察してもらって、状況をよくしてもらうことだけ。
なので、体制を整えるための加算などは保険からの負担にするのが理想だとは思います。
ただ、今の保険の状況だと、出来ないんだろうなと思います。
それじゃなくてもどんどん保険は赤字になり、保険料の負担額もバカみたいに上がってる。
保険料だけでまかなえなくて、税金も投入してるけど、医療費はすごい金額になっている。
国として進めたい部分の加算は保険から10割負担。
それ以外の部分で個人の希望のよるものを保険から自費10割へ変えていく。
そんな感じの医療制度になっていきそうだな・・
ま、一般市民が出来る保険の存続のために

かかりつけ医を持つ】【ちょっとしたことですぐ受診をしない】【ドラッグストアの薬(OTC)で対応できないか考える】【紹介状なしに大病院へ行かない】【薬はジェネリックを使う

だと思います。

 

とりあえず今日はここまで!

 

以下みたやつ

妊婦加算について|京都府保険医協会

妊婦加算のツイッター状況

妊婦の医療費負担が増えた新制度“妊婦加算“が話題…反応まとめ : つぶちゃん~Twitterまとめ~