金欠薬剤師のブログ

勉強の内容や、ツイッターで話題になってることを自分の考えとともに書いています。

認知症についての勉強会参加記録

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今回の記事はブログを開始する前に行った【勉強会参加時のメモ】をまとめたものです。

メモをまとめたものなので、違う日のメモをまとめたりしています。

少し古い情報であったり、講師の方の意向が入っている可能性があります。

追加で調べている部分もありますが、完璧ではございません。

その点、ご了承の上ごらんいただけたら幸いです。

認知症について

身体の異常がある人は注意障害(ボーっとしている)が多いことがある。
紹介する場合は経時的な変化をDrは知りたいと思っている。そのときのMMSE(ミニメンタルステート検査)や長谷川スケールの結果は不要
認知症は医療だけの問題ではなく、生活全体の問題が出てくる。

認知症の典型的な症例として『65歳で家族の付き添いが必要な人』だとしても、一人でもある程度薬が呑めたりできるのであったら大丈夫であると考えられる。
ただし、これまで出来ていたことが出来なくなっていくときが問題。

認知症の原因別の話

アルツハイマー

認知症の第一位で50%くらい
・70歳以上の女性に多い
神経所見が無い(嚥下・歩行は良好)
・年齢を聞くと「昭和・・・」で終わる
・最近のニュースを聞くと「テレビを見ないから・・・」という対応
・昨日のご飯を聞くとお米くらいしか出てこない

レビー小体型認知症

・第2位で10%ぐらい
・注意力低下から始まる(ワーキングメモリの減少による)
・視覚認知機能も低下する(図形の問題が分からなくなる)
・記憶障害が出ない場合もある
・幻視をいうことがある
パーキンソンニズムを伴い、嚥下障害も起こることがある
・大声の寝言を言う場合、この認知症の可能性が上がる
抗精神病薬に過敏に反応する
・妄想や幻覚に対してはコリンエステラーゼ阻害薬以外で対応
・不安障害、睡眠障害が多い

認知症の薬の話

メマンチンorコリンエステラーゼ阻害薬
・認知機能改善は少ない
・コリンエステラ-ゼ阻害薬は使いやすさ、忍容性(消化器症状等)で決めていく
・食欲低下の消化器症状がある場合はリバスチグミンがいいかも
アパシー(意欲の低下)に対してはドネペジルがいいかも
・攻撃性が高い人にはドネペジルは使わない
・メマンチンはBPSD(認知症周辺症状)を抑えやすい
・興奮とかが少しあったらドネペジル以外を選択するのがいい
レビー小体型認知症のBPSDに抑肝散が有効なケースが多い
不眠症状に対してはラルメテオンやスポレキサントだが、クエチアピンを使用することがある
・不安障害に対してはSNRISSRIが使用される
・何の症状に重きを置くかを考えないと処方内容が煩雑になるので注意
 

以上、今回の勉強会メモまとめでした。

 

実際、認知症の薬はヨーロッパで保健適応からはずされたりしている薬なので、今後どうなることやら・・・
今後、高齢化も進むにあたり、認知症も増えるだろうし。
そして薬価も意外と高いので、今後も注意してみていく必要があるかな。

とりあえず今日はここまで!

以下追加で調べた資料等です。

https://www.ninchisho-forum.com/knowledge/kaigo/007.html

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556c6532e7880c93017031ac.html

http://adinfo.tri-kobe.org/download/drug/memary.pdf